介護・医療機関の方へ
当院の訪問歯科に対する想い
本当に治療を必要としている患者様とは、一体どのような患者様でしょうか。年齢やご病気など何らかの事情で歯科医院に来て診療を受けたくても、ご自身の力で来ることができない患者様ではないか、と私たちは考えています。 「患者様が来ることができないのであれば、私たちが行けば良い」そう考えたのが、訪問診療を始めたきっかけでした。 私たちは、ご自宅や施設にいらっしゃる患者様のもとに出向き、歯科医療を通じて、できる限り人生の楽しみを味わっていただきたいとの想いを胸に訪問歯科治療に取り組んでおります。
当院ではこれらの使命を持って、以下のことを実現させたいと思います。
・誤嚥や窒息を減らし、体調の安定の元、お食事を問題なく食べること
・以前過ごしていた日常生活と同じように生活を送ること
ご年齢やご病気でどんどん体が動かなくなり、できることも限られてくる。そんな中、最後まで患者様が心の拠り所にする楽しみが「お口から味わい食べること」です。 しかしながら、この「食べること」も、お口や喉の機能が落ちてくると徐々に難しくなってきます。 お口から安全に食べることができなくなると、窒息や誤嚥のリスクが高まり、体調の不安定につながります。また患者様の体調やお口の状態によっても食べられる量、形態は異なってきます。 私たちは患者様のお口や喉の状態・全身状態を確認し、窒息や誤嚥のリスクを減らしつつ安全に美味しく、一人一人に最適なお食事方法を皆様にご提案いたします。
私たちが、訪問歯科でご自宅や施設に伺う理由は、治療目的だけではありません。 毎日同じ人とだけ会い、話し、時間を過ごす。クラスシニアでお一人の方や施設ではどうしても毎日の生活がほぼ同じになってしまいます。 私たちが、患者様のもとに出向きお話しをしたり笑ったりして、少しでも以前過ごしていた日常生活のような生活感を味わっていただければと考えています。 施設側に負担のない取り組みに注力しています。現在コロナウイルスの影響で訪問に対しお悩みの施設様も多くいるかと思います。感染症対策も大切ですが、口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクが高まります。 当院では、訪問時の感染対策や頻度など、ご自宅や施設側への負担のない取り組みに注力しております。
訪問歯科の概要
ご自宅や介護施設の方の訪問歯科受診の流れ
訪問日時について
食事・リハビリ・各種サービスに重ならないよう、事前に話し合いのうえ決定していきます。予約制です。当院の診療時間内であれば、調整後予約を行い、ご都合の良い日時にお伺いします。
一部負担金等のお支払いについて
基本的に訪問時に都度、患者様もしくは入居施設様にご請求させていただきます。銀行振り込みをご希望の場合はご相談ください。
嚥下内視鏡を用いた嚥下機能評価について
当院では、歯科治療や定期的な口腔ケアだけではなく、嚥下内視鏡を用いた嚥下機能評価に重きを置いております。誤嚥が疑われるなど重篤な場合は、学会認定医である主治医が、嚥下内視鏡を用いて、食べ物の咀嚼や接触嚥下をモニターで直接見ながら確認し、患者様に適切な食事形態や食事方法など的確な治療計画を立てることができます。嚥下内視鏡はポータブルとなっているため、ご自宅や施設でも持ち運ぶことができ、患者様が生活する場所、普段食べているお食事で正確な嚥下検査を行うことが出来ます。すばるデンタルクリニックでは、誤嚥性肺炎の予防・嚥下機能回復のため、正確な検査にも力を入れています。
治療・口腔ケア・嚥下機能検査の経過報告
当院では治療はもちろん、口腔ケアや嚥下機能評価を積極的に取り入れたお口やお食事、強いては生活全体の総合的な管理に取り組んでおります。検査や治療を行った際は、患者様ご本人にはもちろんのこと、ご家族の方や施設の方に報告書を残し、治療内容と今後の方針について経過を随時ご報告させていただきます。
ポータブル機器のため病院へ行く必要がありません
従来、歯科治療や嚥下機能検査は大きな病院でしか行えませんでした。しかし、ポータブルユニットや嚥下内視鏡の導入により、通院できない高齢者の方も訪問歯科診療でご自宅にいながら歯科治療や嚥下機能評価を行うことが可能になりました。
嚥下内視鏡により正確な嚥下機能評価が可能です
嚥下内視鏡検査は内視鏡を鼻から喉に通し、喉の中での食事の様子を直接見て、現在の嚥下状態を正確に診断することが可能です。ポータブルなため持ち運びができ、ご自宅や施設での検査が可能、日常生活に即した評価が行えます。また、その場で画像を皆様に見ていただくことも可能です。
